ここ数日、Windows11なるものの情報がインターネット上で拡散されていました。
Windows10発表時、Windowsはこれが最終バージョンで後はアップデートで対応していく、というような旨の内容を聞いたことがあったので、まさかWindows11なんて。そう思っていました。ですが2021年6月25日、マイクロソフトが正式にWindows11を発表しました。驚きました。
マイクロソフトがWindows11を発表。2021年後半リリース予定。
色々なニュースサイト等を見ていると、今までのWindowsVistaからWindows7、Windows7・Windows8からWindows10の時のようなOSとして劇的な変化のあるメジャーなバージョンアップではなく、あくまでWindows10の延長線上にあるもののように感じられます。とは言っても、見た目や操作体系はかなり変わっているように見受けられます。今回の発表を元にWindows10からの主な変更点を一般的に使うユーザーの視点にしぼって見ていきたいと思います。
ユーザーインターフェイスが新しくなる
まず、一番目を引くのが、Windows自体の見た目、操作体系の変更ではないでしょうか。
上の引用画像のように、スタートメニューを含むタスクバー上のアイコンは中央にまとめられ、各種システムアイコンもWindows10より変更されています。
Windowsのスタートメニューというと、Windows95の頃よりずっと左下にあるものと思ってきたので、この変更はちょっと驚きました。慣れれば特に問題はないでしょうね。見た目もWindows10の時点でかなり好きなのですが、Windows11もその延長線上で洗練されたシンプルなもので私は好感を持てました。
ウィジェット機能が復活
Windows7の頃、デスクトップにウィジェットを置くことができました。私もお天気のウィジェットなどを置いていた記憶があります。Windows8でウィジェット機能は廃止され、Windows10でもそのような機能はありませんでしたが、Windows11にて復活するようです。
Windows7の頃はそれほどこのウィジェット自体、目を引くような便利で有用なウィジェットがあったと思いませんが、Windows11ではどうなんでしょうか。復活したのですから、有用なものが多く発表され、今後のWindowsの機能としてメジャーなものになってくれるといいですね。
利用するための必要最低要件が上がる
Windows11を使用するための必要最低要件が、Windows10に比べ厳しくなるようです。
Windows11の必要最低要件は次の通りです。
Windows11 必要最低要件 | |
---|---|
プロセッサ | 1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサまたはSoC |
RAM | 4GB以上 |
ストレージ | 64GB以上の記憶容量 |
システムファームウェア | UEFI、セキュアブート対応 |
TPM | TPM Ver2.0 |
グラフィックカード | DirectX 12以上 |
ディスプレイ | 9インチ以上8ビットカラー、720pディスプレイ |
インターネット接続及びMicrosoftアカウント | Windows11 HomeEditionの場合、インターネット接続及びMicrosoftアカウント必須。すべてのエディションで更新プログラム及び一部機能のダウンロードと使用にインターネットアクセス必須 |
まず、Windows10では32ビット/64ビットの両バージョンがありましたが、Windows11では64ビット専用OSとなりました。そのため、CPUも64ビットのものが必須となります。
また、メモリ4GB、ストレージ64GB、UEFI、セキュアブート対応、TPM Ver2.0対応などが必須のため、古いPCでは動作しない可能性があります。
その他、ディスプレイが9インチ以上等の制限もあるため、いわゆる超小型サイズのUMPCなどはどうなっていくのでしょうか。ニュースサイトを見ると、9型未満でも動作する可能性はあるとの表記もありますが、この辺りは実際にリリースされてからはっきりしてくるものと思われますね。
自分のPCがWindows11を利用可能かどうかは、マイクロソフトから公開されている「Windows11互換性チェックプログラム」で確認することができます。
Windows11互換性チェックプログラム(注意!直接インストールプログラムがダウンロードされます)
自宅にあるいくつかのWindows10利用PCでこのプログラムを実行し、Windows11が動作するのか、今後検証してみたいと思います。
Androidアプリが使用できるようになる
Windows11ではなんと公式にAndroidアプリが動作するそうです。といってもGoogleのGooglePlay経由ではなく、AmazonのAppStore経由になるとのこと。
これは驚きました。今までVitualBox上でx86版のAndroidを動作させてその上でアプリを動かしたりしたことはありましたが、Windows自体でAndroidアプリに対応するとは思ってもいませんでした。
ただ、AmazonのAppStoreは、私もFireタブレット等で利用したことがありますが、かなりアプリのラインナップが微妙です。この辺りが懸念される部分だとは思いますが、今後Windowsが公式に対応したことで、AmazonのAppStoreが盛り上がることを期待したいと思います。
終わりに
ざっくり簡単にではありますが、Windows10からWindows11への変更点を書いてみました。このほかゲーム機能の強化や、Microsoft Teamsの統合、Microsoft Storeのリニューアルなど、様々な部分で変更点が出てきています。これからもっと詳細な情報が出てくると思いますので、正式リリースを楽しみに情報収集していきたいと思います。またWindows10からは無償アップブレード可能とのことですので、正式リリースされたらアップグレードもしてみたいと思います。
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